2023年6月15日に新発売されたばかりの「Carbon Fiber Watch Band Rhapsody」をレビューする機会を頂きました。アラミド繊維でアクセサリーといったら「PITAKA」です。
「アラミド繊維」と「カーボンファイバー」を使った異質なウォッチバンド
簡単に言うと素材に「アラミド繊維」と「カーボンファイバー」が使われたウォッチバンド。
車をカスタマイズするような人だと馴染みある言葉だと思うが、一般的には馴染みのない言葉かなと思う。
「アラミド繊維」は、主に軍事用品に使われる素材。非常に軽くて、丈夫な特性から防弾ジャケットやブーツの紐などに利用されている。鉄の硬度の5倍くらいあるらしい。
「カーボンファイバー」こちらは”カーボン=炭素”を利用して作られた繊維でやっぱり、軽くて、丈夫!
軽量で丈夫な特性を活かして車のカスタムパーツに使われるのを見かける。車をいじる人だと聞き馴染み深いかもしれない?
この両方に共通する「軽くて、丈夫!」という特徴が相乗効果を生み出して、見た目は重厚でインパクトも十分なのに、つけてる本人は軽量だからバンド特有の「締め付けが痒い」「重くて疲れる」なんてことがない。
浮織で織られたデザインが強烈にアピール!
実はアラミド繊維やカーボンファイバーを使用したアクセサリーと言うのはPITAKAだけじゃない。Diff(ディーフ)というブランドもかなり前からiPhone用のケースを製作販売している。
実は、自分が初めてこの”異質”な素材を使ったApple用アクセサリーを見たのはそれが初めて。
ちなみに他にも似たような製品を出しているところはあるが、ほとんどの場合はプリントされた偽物も多い。
ただ、PITAKAも含めてもれなく『黒』を基本カラーに展開していて、たまに色付きのものがあったりしたがそのほとんどが前述したプリントの偽物だった。
差が出しにくい製品なのか?と思ったところに頭一つ抜き出たのは「PITAKA」
サイトにもあるがアラミド繊維を”繊維”として扱う技術レベルが高く、アラミド繊維やカーボンファイバーを染色したiPhoneケースなどが登場し、辿りついたのが”浮織”という技術。
この技術に行き着いてから出てくる製品は本当に目を引くものばかり、浮織の技法を使った4つのデザインにはそれぞれ名前がつけられて展開している。
デザインによっては、iPhone、iPad、Apple Watchと全て統一したデザインを選ぶこともできる。
今回のApple Watchバンドに採用されたのは「ラプソディ」。
24時間つけてても全く疲れない!
AppleWatchは、いろんな健康を測定するためのセンサーが入っているので24時間は無理でもできるだけ長く付けておきたい。自分は基本的に”ほぼ”24時間つけたままで生活している。外すのは、”充電中/入浴時/食器洗い”の時間、それ以外はずっと付けている。
24時間は、言い過ぎだとしても22時間は毎日つけたままということにはなると思う。
正直、慣れもあるかもしれないが、「重い」とか、「圧迫される」といったマイナスイメージはまるでない。
強いて言うなら汗をかくとちょっと蒸れるくらい。
蒸れるのはほぼ全てのバンドに当てはまるのでやっぱりマイナスイメージが少ない。
ジャストフィットできる仕組み
バンド自体はキャタピラのようにいくつかのコマを自分の手首のサイズに合わせて足したり引いたりして調整を行う。正直この調整自体は、したことがない人にとっては結構大変。初めて調整した時は中の金具が飛んでいってしばらく探し回ることになった。
充実のセット内容でApple Watch全ユーザーに対応する!
コマ調整自体は最初のうちかなり大変ではあるものの、嬉しいことがたくさんある。
まず、この商品はウォッチバンドを買う時に絶対出てくるとある選択肢がない。
それは、「サイズの選択」
普通は、大きいケースサイズ(42mm/44mm/45mm/49mm)と小さいケース(38mm/40mm/41mm)を選んで購入する必要があるのだが、このバンドは両方に対応している。
調整用のコマの予備と取り外し器具の他に、Apple watch本体への接続パーツが大小二つ同梱されている。
在庫管理の側面からも凄く合理的だなと感心した。ただ、お客様に調整の部分を委ねることにはなるが、例えば長くApple Watchを使う中で途中で大きいケースから小さいケースに変更したい場合やその逆もあると思う。そんな時にほとんどのウォッチバンドは共有して使うことができない中でこれはできる!
比較的高価なバンドだがそういう意味でも長く使うことができると考えればコスパは非常に高いと思う。
また、調整パーツは大きいのものと小さいもの2種類入ってくる。
大きいパーツは2個と少ないが基本的に小さいパーツで調整し、微調整をこちらで行う形。
自分は大きいパーツは使わなかったが今後成長(?)した時にも調整がしやすい。
マグネットとロック構造で安心かつ「楽」に着脱できる!
着脱方法がとにかく「楽」の一言。
基本的にはバンドの両端に「ブッシュ式」のような、両端を「カチッ!」と噛み合わせることで留められる形になっている。その上で、噛み合わせ部分にマグネットが入っているのでお互いを近づけるだけで自動的に引き合って装着されるという仕組み。
ただ、一般的な時計に採用されている「三つ折り式」「二つ折り式」のような外した時も両端が繋がっているようなタイプではないので、一度外すと完全に離れ離れになってしまうのがちょっと難点。
結構腕周りジャストでサイズ調整していると余裕がなさすぎて片手でつけるのは非常に厳しく、毎回誰かに付けて貰わなければならないくらい使いづらいと思う。
ここにマグネットの力をプラス!
マグネットの力を借りることで簡単に1人で着脱できるようにしたのは本当に脱帽。慣れてくるとちょっと腕を振って留めることもできたりする(笑)
とはいえ、注意も必要!
マグネット自体は強力なので一度しっかり噛み合えばロック機構のおかげもあって、まず 外れる心配がない!
でも、つけるときは注意が必要!よそ見してハマったと思っててもお互い裏側同士でくっついているだけだったりすることがある。それでも落ちる心配はほぼないが、外部からの衝撃で外れるのは確かなのでここは過信しすぎないように注意が必要!
楽なウォッチバンドの代名詞「ブレイデッドソロループ」より「楽!」
自分はApple Watch用のバンドの中で一番楽につけられるのは「ブレイデッドソロループ」と発信してきた。
Apple Store限定で販売されているバンドで2020年のApple Watch series6、SEが登場するタイミングで発表されたバンド。細かいレビューは改めてさせていただくとして、伸縮性の良い素材で腕からの取り外しが容易な上に多少の汗は吸収してくれるので蒸れたり、痒みが出たりといった不快感がないところが非常にお気に入り。
そして何より、「Apple純正!」という部分も満足感という意味で満たしてくれる。
現在では、レザー製のバンドやミラネーゼループといったマグネットを使用したバンドなどそれなりに種類を持っているが結局ここに帰ってくることが多かった。
そんなヘビー”ブレイデッドソルループ”ユーザーだったが、手に入れてからは完全に戻っていない。
デスクワークでもバンドの噛み合わせが全く邪魔にならない
改めて、戻らなくなった理由を考えてみると、やっぱり付けていること自体が邪魔にならないからだと思う。
一般的なステンレスベルトやレザーベルトの時計は、ベルトの留め具部分が厚みを持っているせいでデスクワークする時に結構邪魔になる。パソコン仕事の方なら作業中は外して横に置いておく方も多いのではないだろうか?
その観点でみるとこのバンドは噛み合わせ部分が全く邪魔にならない構造になっている。
装着者には存在感を消し、周りには存在感を放つバンド
装着者には、”厚み” ”重さ”両方を感じさせないことで存在感を消し、見た目の重厚感と新しくデザインされた「Rhapsody」が強い存在感を放つ。
実際の使用感も良く、所有感も十分見たしてくれるベストなウォッチバンド。
「長く使える1本が欲しい!」という人には本当にオススメのオシャレウォッチバンドだ。
コメント